
お茶の種類の違いって?
お茶の世界 ― 発酵度で変わる味わいと香り
私たちが普段口にする「紅茶」や「緑茶」。一見まったく別の飲み物のようですが、実はすべて同じ チャノキ(Camellia sinensis) から生まれています。違いをつくるのは、茶葉を摘んだあとの「発酵度合い」と「製法」。そこから多彩な表情が生まれるのです。
緑茶(不発酵茶):
- 発酵度:0%
- 茶葉を摘んですぐに蒸したり炒ったりして発酵を止める。
- フレッシュで爽やかな香り、渋みと旨味が特徴。
- 日本の煎茶や玉露、中国の龍井茶などが代表。
紅茶(完全発酵茶):
- 発酵度:100%
- 茶葉をしっかり発酵させ、深い赤褐色の水色(すいしょく)に。
- コクがあり、芳醇で落ち着いた味わい。
- アッサム、ダージリン、セイロンなどが有名。
- ミルクやレモンとの相性も抜群。
青茶(烏龍茶/半発酵茶):
- 発酵度:30〜70%
- 緑茶と紅茶の中間に位置。
- 芳醇な花香や果実のような香りを持ち、幅広い味わい。
- 台湾の高山茶や鉄観音などが有名。
- 香り高く、甘みや焙煎香も楽しめる。
黄茶(弱発酵茶)
- 発酵度:20〜30%
- 緑茶と似た製法だが、「黄葉(こうよう)工程」と呼ばれる独特の熟成過程を加える。
- 香ばしくまろやかで、胃にやさしいと言われる。
- 中国の「君山銀針」「霍山黄芽」などが稀少茶として知られる。
白茶(微発酵茶)
- 発酵度:10〜20%程度
- 芽や若い葉を軽く萎れさせ、最小限の加工で仕上げる。
- 淡く優しい味わいで、ほんのり甘い。
- 中国の「白毫銀針」や「白牡丹」が代表。
- 「お茶のシャンパン」とも呼ばれる繊細な存在。