ここには、物語のある本が静かに並んでいます。
今月の店主おすすめやスタッフの愛読書、季節にあわせた選書も揃え、
一冊手に取るたびに、新しい世界や小さな発見が広がります。
ページをめくる静かな時間の中で、日常とは少し違う自分と出会えるかもしれません。
どうぞ、あなたの気分にぴったりの一冊を見つけてください。
「ミルクとはちみつ」
ルピ・クーア(著)
この本は、夜が少し静かすぎる日に手に取ってほしい一冊です。
『milk and honey』は、恋や別れ、心の傷をそっと撫でるような詩集。短い言葉ばかりなのに、不思議と胸の奥まで届いてきます。甘さだけでなく、苦さや痛みも正直に綴られているのが魅力です。ページをめくるたびに、自分の気持ちを代弁してもらっているように感じる方も多いはず。
詩の合間に入るシンプルなイラストも、この空間によく似合います。コーヒーが冷めるのも忘れて、静かに読み進めてしまう本です。
元気な日に読むと優しく、疲れた日に読むとより深く沁みます。今の自分を大切にしたい方に、そっとおすすめしたい一冊です。
「Hooked ハマるしかけ
― 使われつづけるサービスを生み出す
「心理学」×「デザイン」の新ルール」
ニール・イヤール & ライアン・フーバー(著)
金山裕樹(訳)
人の習慣や行動のしくみを解き明かす一冊。 物語のように章ごとに展開され、日常の中で「なるほど」と感じる瞬間が続きます。
静かなカフェの空間でページをめくると、珈琲の香りとともに考えが広がり、 日常の小さな出来事や自分の習慣にも新しい視点が生まれるようです。
読み終えたあとには、まるで短い物語を読んだかのような、 発見と気づきに満ちた余韻が残ります。(佐藤)
「檸檬」
梶井基次郎 (著)
街を歩きながら日常の重さに疲れた主人公が、果物屋で手にした一つの檸檬によって、世界が一瞬鮮やかに輝く。
小さな短編ながら、感覚の鮮烈さと心の解放が静かに胸に残る。日々の喧騒から少し離れて、檸檬の色と香りをそっと味わうように読みたい作品。
読むたびに、心の中の小さな光に気づかせてくれる物語。